俯せに寝転がり足をバタバタさせながら、青島が呟いた。
隣で同じように俯せになっていた室井は、携帯のアラームをセットすると、青島を振り返る。
二人が身に纏っているのは、腰回りの薄いブランケット一枚だけだった。
「青島が運動不足なら、俺なんかどうする」
携帯をサイドテーブルに置きながら小さく笑う。
スポーツをしている時間的な余裕は二人
動量が多い。
その青島が運動不足だというなら、室井はもっとだろう。
青島は頬杖をつくと、横目で室井を見た。
「でも、室井さん、腹筋とか腕立てとかしてるでしょ?」
「たまにはやるが・・・ちゃんと鍛えてるわけじゃない」
「ん、でも、引き締まってるし」
イイ身体してると青島に褒められると、悪い気はしない。
むしろ、嬉しい。
緩みそうになる顔を抑えて、枕を引き寄せると頭を乗っけた。
頬杖をついたままの青島を少し見上げる。
「俺は君の身体の方が好きだが」
ちょっと目を剥いた青島だったが、すぐに笑みを零した。
「室井さんのえっちぃ」
「・・・・・・そういう意味で言ったんじゃない」
確かにそういう意味でも青島の身体は大好きだが、今の台詞にはなんの含みもなかった。
キレイな身体だと思うのだ。
痩せ過ぎず太過ぎず、硬すぎず柔らかすぎず。
自分よりも少し背が高く、足の長い、均整のとれたキレイな身体。
素直にそう思うから、「えっちぃ」呼ばわりは不本意である。
眉を寄せた室井に笑いながら、首を伸ばして室井の頬に唇を落とした。
どこか照れ臭そうな顔を見せるから、室井の気持ちに気付いていないわけではないらしい。
「見た目の話しじゃなくて、ね。体力が無くなった気がするんですよね〜」
話しが元に戻ったらしい。
「そうか?俺には分からないが」
「うーん・・・なんていうか、疲労感っていうのかな?強い気がする」
「疲れが取れ辛くなってるのかもしれないな」
「俺も歳かなぁ」
「だから、君が言わないでくれ」
年下の青島に言われると、室井も辛い。
―何故今この話しになったのだろう?
室井はふと思った。
ピロートークにしては、色気がない。
あまり色気のあるピロートークなどしたことがないから、ある意味いつも通りだが。
今、何故青島がこの話題を持ち出したのかと思えば、それは多分今それなりの疲労感を覚えてい
るからで、その原因はもちろん室井にある。
室井は枕から頭を持ち上げると、青島を見た。
「そんなにキツかったか?」
気まずそうに言ったら、青島は目を丸くした。
酷いことはしたくない、大事にしたいとは常に思っているが、いざ青島に触れると、理性がどこ
まで働いているか、自分でも良く分からなかった。
それが意にそぐわないことであれば青島が大人しくされるがままでいるわけがないから、無理強
いは絶対にしていないという自信はある。
が、青島の懐が、大事な人に対しては、存外深いこ
ちょっとくらいの無体は、許してしまう男である。
「や、別にそんなつもりで言ったんじゃないっすよ」
青島は少し慌てたように首を振った。
「それは分かってるが・・・」
「こういうことは、どっちがどうじゃないっしょ。好きでしてることなわけだし」
好きで、と言い切ってくれる青島が嬉しい。
「疲れるのがイヤだなんて思ってたら、室井さんとんなことしませんて」
青島が室井を見ながら屈託なく笑うから、室井は黙って首を伸ばした。
意図を察して、青島もすぐに真似てくれる。
軽く唇を合わせた。
柔らかい接触が心地良かったから、室井はそれだけで満たされる思いだった。
青島が何も言わなければ。
「もうちょっと、体力維持したいなーて、思っただけですよ」
唇が触れる距離で、青島が微笑む。
「室井さんと、いっぱい楽しみたいからね」
こうして更に体力を削るのだから、疲労の原因はやっぱり青島自身の問題かもしれない。
END
(2006.3.4)
ピロートークってか、結果的に最中のトークになったんじゃないだろうか・・・(笑)
元は二周年記念にアップしようと思っていたお話でした。
どの辺りが記念なのか分かりませんが・・・(笑)
とにかくラブくて甘いのを!と思って書いたら、こんな感じになりました。
書きたかったのは、事後にベッドでうつ伏せに寝転がってお話しする二人でした。
なので、会話の内容は微妙なのですが・・・
ろくな会話が浮かばず申し訳ないです(^^;
記念のお話にしようと思って書きかけたお話しが後二本あります。
どれもこんな感じです(笑)
ちゃんと書けたらボチボチアップしたいと思います〜。
が、どれもこんな感じなので、期待せずに〜;
結局特別なお祝いはできませんでしたが、2周年本当に有難う御座いました(^^)
これからも宜しくお願い致します!