「おい、大丈夫か?」

青島が浅い呼吸を繰り返していると、身体をずらしながら一倉が聞いてくる。

自分の横に寝そべった一倉を、青島は横目で睨んだ。

「・・・心配するくらいなら・・・・・・もうちょっと・・・手加減してくださいよ」

まだ呼吸が整わないため途切れ途切れに文句を言うと、一倉が鼻で笑った。

「情けないこと言うなよ。だらし無いな」

「俺だって、もう若くないんですよ・・・。36ですよ。おっさんですよ」

自棄になりながら言うと、一倉が声を立てて笑った。

そして手が伸びてきて、髪を梳かれる。

「俺より4つも若いだろ」

「4つしか、ですよ。しかも一倉さんみたいな精力旺盛な人と、一緒にしないでください」

「物足りないよりはいいだろ?ん?」

「・・・・・・・・・このエロオヤジ」

赤面しつつ恨めしそうに一倉を見るが、一倉は涼しい表情である。

どうせ何を言ったって堪えないのである。

青島は諦めの溜息をついた。

「大体、こっち側の人間の方が身体に負担が大きいんだから、もう少し労ってくれたって・・・」

ブツブツと漏らすと、一倉は心外だと言わんばかりの表情だ。

「労ってるだろう」

ふてぶてしい一倉の言い分に、青島は呆れつつちょっとした悪戯を思い付く。

怠い身体を起こすと、寝そべったままの一倉の上に乗り上げる。

「一倉さんも一度体験してみます?」

眼を剥いている一倉の唇を軽く奪うと、にっこり笑う。

「そしたら、俺の苦労も分かるでしょ」

本気で言ったわけでは無かった。

一倉がそれを望むなら別だが、文句を言いつつも現状に不満があるわけでなはなかった。

もうちょっと手加減して欲しいとか、ちょっとしつこいなぁとか思うことはあるが、

一倉とこうするのが嫌だったことは一度もない。

じゃあ、何故一倉に乗り上げているのかといえば、たまには一倉を動揺させてみたかっただけだ。

案の定驚いた顔はしている。

が、すぐに微笑されて、青島の方が引き攣った。

「そうか・・・・・・たまにはいいかもな」

「はっ?」

「何だ。ヤりたかったんなら、もっと早く言ってくれれば良かったのに」

一倉の上に乗ったまま抱き寄せられて、青島は自分で乗っかったくせに大いに慌てる。

「ちょ、い、一倉さん?」

「遠慮するなよ」

「い、いや、いやいや、ちょっと待っ」

「好きなようにヤっていいぞ。その変わり、気持ち良くしてくれよ?」

もしかしたら喜ぶべき申し出なのかもしれないが、青島は引き攣りながら真っ赤になった。

「え?ええっ?なっどっ」

「やり方が分かんないわけじゃないだろ?・・・・・・来いよ」

キスをされながら、青島は眼を白黒させた。








「・・・っ、ちょっ、・・・うぁ」

「どうした?青島・・・」

「は、なしが、・・・違うっ」

「何が?・・・ヤりたかったんだろ?」

「ぁ・・・け、結局ヤられてんの、おれっ・・・」

「そうか・・・?俺はお前に乗っかられてると・・・っ・・・犯されてる気になるけどな」

「っ!このオヤジっ・・・」

「青島」

「・・・・・・?」

「気持ち良くして、くれないのか?」

「!!!?」

「お前が動かないなら、俺が動くが・・・」

「・・・・・・っ、あーもう・・・くそっ、アンタはじっとしてろっ」

「(おっ?)」

「これ以上、好き勝手されて堪るか!」

「いや、お前の好きにさせてたつもりなんだけどな・・・(途中までは)」

「うるさいっ(俺より先に、絶対イかす!)」

「・・・っく!お、おい・・・っ」








翌朝。

意地になったことは死ぬほど後悔する青島と、恐ろしいまでに上機嫌な一倉の姿があった。














END


私が書いた中で一番くだらない話・・・(笑)
微エロだ!と主張したいのですが、全然ダメですかね。
阿呆な会話だけでも恥ずかしかったので、描写は一切無いです・・・。

とりあえず、一倉さんだけは幸せだったはずです。
一倉さんのお誕生会ですからね。それで、いいですよね(^^;



一枚上手