27.「まだ来ないね」












薄暗い部屋の中、青島は目を覚ました。

隣には室井がいる。

青島はその寝顔を見て、一人照れ笑いする。

夕べのことを思い出すと、ちょっと恥ずかしくて照れくさい。

そして大分幸せだ。

久しぶりということもあって身体的にはキツイが、精神的にはかなり満たされている。

身体のキツさは、そのまま室井が青島を求め、青島が室井を求めた証拠。

そう思うと、だるい身体も疎ましくない。

―ホントに単純だなぁ。

自分自身をそう思いながら、青島は室井に擦り寄った。

額を室井の胸に当てると、室井が少しだけ身じろいぐ。

「・・・・・・あおしま?」

「あ、ごめんなさい。起こしました?」

「・・・いや・・・、もう朝か?」

珍しく寝ぼけているような室井に、青島は苦笑する。

「まだ薄暗いでしょ?」

青島が笑うと、室井は辛うじてと言う感じで目を開けた。

少しだけあたりを見回して、再び目を閉じる。

「・・・良く分からない」

本格的に寝ぼけているらしい。

吹き出しそうになるのを堪えながら、青島は室井の唇を掠め取った。

「まだ、朝は来ませんよ」

「・・・そうか」

「そうです。だから、眠ってください」

やたらと無防備な室井が嬉しくて、もう一度キスをする。

すると、室井が青島を抱きしめた。

そして、そのまま一言だけ告げる。

「・・・おやすみ」

青島を胸に抱きこんだまま、室井は再び寝息を立て始めた。

まるで離さないとでもいうように抱きしめられて、とても再び寝られそうにもなかったが、それで

も青島は嬉しそうに笑った。

「おやすみなさい」



朝はまだ来ない。
















END
(2004.7.14)


お礼の小話並に短かったですね(汗)
書きたかったのは、寝ぼけた室井さんでした。
同じようなネタでもう一話考えてます。
そのうちアップすると思います〜。

だんだんとセリフが微妙になってませんか?(笑)
カンベンしてやってください・・・。