「・・・・・・・・・」
背後から室井に抱きしめられた形で横になりながら、青島はちょっと困っていた。
初めて室井と抱き合った。
後悔しているわけではない。
室井と抱き合えたことも、今もこうして腕の中にいられることも、すごく幸せだと思う。
だけど、ちょっとだけ気まずい。
つい先程までの自分を思い出すと、どうしても室井の方を向けない。
幸いなのは、背中に触れる室井の体温が酷く心地よいことだ。
室井がどう思っているのかを気にしつつ、青島は身動ぎせずにその腕におさまっていた。
「青島」
急に声を掛けられて、青島は驚きながらも慌てて返事をした。
「はい?」
「・・・何か話してくれないか?」
青島は思わず小さく吹き出した。
「何かってなんですか」
「・・・何か無いか?」
室井も気まずくて困っていたのだろう。
きっと悩んだ末に、青島に声を掛けてくれたのだ。
自分だけじゃないと思うと、青島の身体から力が抜けた。
「・・・・・・・・・昔々あるところに」
青島が言うと、今度は背後で室井が吹き出した。
「なんだそれは」
「室井さんが何か言えっていうから」
クスクス笑って答えると、ふいに室井が青島のむき出しの肩に唇を落とした。
「・・・続きは?」
肩だけじゃなくて、首筋にも落とされる。
青島は笑みを零しながらくすぐったさに身をよじった。
それでも、室井は止めない。
肩に首筋に、小さな音を立てて何度も口付けられた。
「続きが気になるなら、それ、止めて下さい」
耳たぶに室井の唇が触れて、甘噛みされる。
「困ったな」
肩を捉まれて、仰向けに寝かされる。
青島が見上げると、室井の酷く優しい瞳にぶつかる。
「続きよりも、君が気になる」
青島は黙って室井の首に腕を回した。
END
(2004.5.17)
は、恥ずかしい・・・。
夢見すぎです(笑)
初夜(言うな)ということで、見逃してやってください。