10.「イイコだね」












「すいません」

「気にするな」

「でも・・・」

「そう悪くない」

「あ、ちょっと、無理して食べないでください」

「君が作ってくれたんだ」

「お腹壊しますよ」

「大丈夫だ」

「何を根拠に・・・、って、それ、苦いでしょ」

「・・・・・・・・・平気だ」

「眉間、寄ってますって」

「食えないことはない」

「・・・それはやけに硬いんですよ」

「っ・・・。噛めないことはない」

「歯、折れたら困ります」

「俺はそこまでお年寄りじゃない」

「そういう問題じゃなくて・・・。あああ、もう、止めましょうって」

「折角作ってくれたのに、勿体無いだろう」




「本当、無理しないでください」

失敗してしまった料理を目の前に、へこんでいる青島。

「大丈夫だ。・・・そんな顔するな」

「室井さん遅いしたまには俺が、と思ったんですけどね」

「気持ちが嬉しい」

苦笑した室井がそっと手を伸ばし、俯いている青島の頭を撫ぜる。

青島は少しだけ頭を持ち上げて、上目遣いに室井を見た。

「何、してるんですか」

「イイコイイコ」

「・・・俺をいくつだと思ってるんですか」

そう言ってちょっと膨れる青島は非常に子供っぽいのだが、本人に自覚はないのだろう。

室井は吹き出した。




「これも愛情表現の一つだろう?」














END
(2004.5.21)


お料理できない青島君パート2です。
料理できないことないと思うんですけどね。青島君。
簡単なものは作りそう。
手の込んだものは作れない・・・。
だから、失敗したということにしておいてください(笑)

「イイコ」って言わせるシュチュエーションが全く浮かびませんでした。
なんとなくいかがわしい感じがしませんか?
・・・考えすぎです(笑)