「デート日和っすよ」

「…しつこいな」

ふっと室井が笑うから、青島はわざとらしく唇を尖らせる。

「冷たいなぁ、もう」

「別に嫌だと言っているわけじゃない」

「もっと素直に言ったらどうです?」

「…いい天気だな」

露骨に話しを逸らす室井に、青島は思わず笑う。

「デート日和っすよ」

「本当にしつこいぞ」

「だって、したいじゃない」

室井さんはしたくないの?と聞いてやれば、難しい顔で意外な返事が返ってくる。

「今、してるだろ」

目を丸くして室井を見ると、ますます顔が怖くなる。

その顔をじっと見つめて、青島は破顔した。

笑いながら、煙草を揉み消す。

「そうでしたね」

「…意味はないけどな」

そう名前をつけたところですることといえば、極短い時間一緒にいてお茶を飲むだけ。

やはりデートとは呼べないかもしれない。

ただ、気持ちの問題である。

二人がデートと思えば、これはデートなのである。

「意味ないことも、ないと思いますけどね」

室井がちらりと青島を見る。

「コーヒー飲んでるだけだがな」

「なんなら、他のこともしてみます?」

ふざけて目を閉じ、少しだけ顎を突き出した。

キスを強請るようなポーズである。

室井のツッコミを期待してその姿のまましばし待つが、なんの返事も無い。

不思議に思って片目を開けると、真っ赤になって悶絶している室井がいた。

堪らず、吹き出す。

「あはははははっ」

遠慮なく笑うと、室井はムッと眉間に皺を寄せた。

「…笑うな」

「だって…あは、おかしいんだもん、室井さん…ふふ」

「君のせいだろ」

文句を言いつつ、その顔はまだ赤い。

バカモノと突っ込んでもらえることを期待していたのだが、照れさせてしまったらしい。

可愛い人だと、つくづく思う。

こんなことですら惚れ直してしまいそうな自分がいることも可笑しかった。

中々笑いの納まらない青島に構わず、室井は伝票を手に取り立ち上がった。

「…そろそろ出るぞ」

「あ、逃げないでくださいよ」

言いつつ、青島も素直に室井の後を追う。

「逃げてるわけじゃないっ」

振り返ってわざわざ訂正してくるから、青島はやっぱり笑ってしまった。





別れ際に、室井が言った。

「あんな顔、他所でするなよ」

そんなことは言われるまでもなかった。

「室井さん以外の、誰に向ってやるってんですか」

―キスして欲しい人なんか、アンタしかいないよ。

胸中で呟いた言葉は聞こえるはずも無いが、室井は満足そうに頷いて、本庁に帰って行った。

それを見送って、青島も湾岸署に戻る。

「続きはいつしてもらおうかなー」

小さく呟いて、ひっそりと笑った。





青島がキスを強請ったのだから、室井にはそれに応える義務がある。































END

イラスト:リカさんv
SS:かず





というわけで、リカさんから拙宅の3周年のお祝いに、イラストを頂きましたー!!
いやーんもーたまらーーーーーんっ!
可愛いんですよ、これが、二人ともっvvv

これもまたリクエストさせてもらったイラストでした。
こういうシチュエーションの写真を某雑誌で見まして、
脳内で室青変換して萌えて(笑)、
リカさんに「室青でこんなの見たいんですけどーーー」とオネダリしました。
したっけ(道弁)、こんなに可愛く、しかも2枚も(色違いも含めたら4枚も!)描いてくれました!


電話でリカさんに直接訴えた萌えポイントです(いらない解説)
室井さんの背筋のよさ。
青島君がちょっと猫背。
室井さんの手(きれいだー)
青島君の組んでる足。
室井さんの驚き照れてる赤ら顔。
青島君はどこもかしこも可愛い(こら)
てか、このイラスト全体的に可愛い雰囲気!


リカさん、毎度のことだけど、本当に有り難う〜〜〜!
いつも変なお願いしてごめんね(笑)
いや、でも、前回の「青島君の膝小僧が見たい!」というのよりは。
まだマシなリクエストだったかもしれません(大差ない?)
それなのに、いつも素敵に仕上げてくださるリカさんに感謝!敬礼!
拝み倒すから、また描いてね〜〜〜〜〜(本気)



ついついまたいらぬSSSを書いてしまいました…
イラストをご覧になるお邪魔になっていないことをお祈りしつつ;

それにしても、可愛いなぁ〜〜〜〜〜(涙)