「寄り添いながら」






その日、青島は仕事で嫌なことがあって落ち込んでいた。

だけど、今日は久し振りに室井に会うので、落ち込んでいるのを悟られずいつもの自分でいようと思った。

何故なら今、室井の方も大きな仕事を抱えていて、余計な心配をさせたくなかったからだ。

室井と青島は室井の官舎で室井がつくった食事をした後、二人でリビングルームでくつろいでいた。

青島はいつものように室井に一生懸命に色んなことを話している。

今、二人は床に座って向き合っている。

だけど不意に室井が青島の両頬を手で挟んだ。

青島は大きな目で室井を見つめる。

「室井さん?」

「何があった?」

「え・・?」

「何かあったんだろう?いつものように元気がない。」

室井のその言葉に青島は息をつまらせる。

「・・叶わないなあ。室井さんには・・。やっぱり解っちゃうんですね。」

「あたり前だろ。君と何年恋人同士でいると思ってるんだ。」

そう言い室井は青島を抱きしめる。

「言ってみろ。」

「・・仕事でね、被疑者を捕まえる前に被疑者が自分で持っていたナイフで心臓突き刺したんです。・・病

院に
運ばれたけど、その被疑者亡くなって・・・。」

室井は青島のその言葉を聞いて、なる程なと思う。

優しい青島は自分のせいでは決してないのに、自分のせいでその被疑者は死んでしまったと思っているのだ

と。

だから、室井はますます強く青島を抱きしめた。

「君のせいじゃない。その被疑者は誰が捕まえに行っても同じことになった。」

室井がそう言うと青島は少しずつ泣き出した。

「気にするな。刑事の仕事を続けていれば、そんなことは沢山ある。」

「っ・・つ」

「青島、解ったな?」

「・・はい。」

そう言い青島は顔をあげる。

するとその途端に室井は青島にキスをした。




そして、その後二人はシャワーを浴びた後、寝室に行きベッドの上で抱き合った。

青島は、いつもより激しく室井を求めた。

だから、室井もそんな青島に答えた。




抱き合い終わった後、青島は、じっと室井を見つめた。

「・・何だ?」

室井がそんな青島に気付いて言う。

「・・何か俺また与えて貰っちゃった。」

そう言い青島は室井に寄り添う。

「ん?」

「・・俺いつも室井さんに仕事で迷惑かけてるうえにプライベートでもかけて・・。でも、いつもあなたは

そんな俺に
答えてくれるんだ。」

青島がそう言うと室井は青島を抱きしめた。

青島が痛いくらいに強く。

「痛いよ。室井さん・・。どうしたんすか・・。」

「それでいいんだ。特にプライベートではな。私達は恋人同士なんだから。それに私も君に沢山色んなもの

を与えて貰ってる。
私は君がいるから頑張れる。だから君も私を思う存分頼ってくれ。そして、お互いに寄

り添いながら生きていこう。」

室井のその言葉に青島はとても嬉しそうに笑って、

そして、室井に優しいキスを落とした。

そして、二人は穏かな眠りについた。

また明日から二人で寄り添って生きていく為に・・・。









END
愛理さまの素敵小説です!
こちらも室井さんカッコイイです。
青島君の悩みや不安も吹き飛ばしてくれます。
二人でいることが自然で当たり前のことなんだと思わせてくれるお話です。
きっと二人はこうやって支え合って生きていくのだろうなーと思いました。