そんな風に優しく抱き締めないで。
もう俺が何も考えられなくなるくらいに
強く抱き締めて。
「ん・・」
青島は声をあげる。
ここは室井の官舎で寝室。
今日、仕事が終わってから青島はここに来た。
そして、二人で軽く食事をして風呂に入ってから、
室井と青島はベッドの上で抱き合っていた。
室井は青島をとても優しく抱く。
そう。まるで壊れ物を扱うように。
勿論、それで青島はとても感じるし、気持ちもいい。
だけど、今の青島は室井のそんな優しく抱く行為が段々もどかしくなってきていた。
そんな風に自分を抱けるのは室井がまだ理性を失っていない証拠だからだ。
「−室井さん」
少し潤んだ目で青島は室井を見つめる。
「何だ?」
室井は青島の胸に舌を這わせながら聞き返す。
「・・そんなのじゃ・・嫌だ・・」
青島のその言葉の意味が理解出来ずに室井は愛撫をやめ青島を見つめた。
「−青島?」
「・・ねぇ、俺のこと・本当に好き?愛してくれてます・・?」
「勿論だ。そうじゃなければ君とこんなことはしない。」
室井のその言葉で青島はぎゅっと室井に抱きついた。
「だったら、そんな風に優しくしなくていい。滅茶苦茶にしてよ。男なら誰だって本当に好きな相手にな
ら、こんな時理性を失うもんでしょ?」
青島のその言葉に室井は目を見開いた。
だけど、すぐに室井は青島に優しい顔を向けながら、
「私の理性が飛んだら、君をどうするか解らないから必死に抑えていたのに、もうどうなっても知らない
ぞ?」
そんな言葉を口にした。
だから、青島は更に強く室井に抱きついて、
「いい。滅茶苦茶にしてください。俺は女じゃないから壊れることもないから。」
そう言った。
すると室井は本当に激しく青島を抱き始めた。
そう。それは今までにないくらいに情熱的に。
だけど、容赦なしに。
そして、青島は室井にそんな風に抱かれながら、
そう。こんな風に俺をいつも抱いていて。
もう俺が何も考えられなくなるくらいに。
そしたら俺はあなたに愛されてるんだって、
このまま、あなたの傍にいれるんだって実感できるから。
そんなことを思っていた。
END
愛理様から頂いてしまいましたvありがとうございました!
優しくされるだけでは不安になることもあります。
強く求められればそれだけ自分を思ってくれていると思えたりもします。
大好きだからもっと求められたい青島君が、愛しいです。
「奪うように愛して」