「そうなのか・・・。ありがとう」
部下の中野に礼を言って席に戻ると、一倉が怪訝そうな表情で室井を見ていた。
「口内炎、ひどいのか?」
珍しいことを確認している室井が可笑しかったのだろう。
一倉の瞳にからかうような色が浮かんでいる。
「俺じゃない」
「あん?じゃあ誰が、って愚問だったな」
勝手に納得する一倉を横目でちらっと見て、構わないことに決める。
からかわれることが目に見えているからだ。
構わないと室井が決めたところで、一倉が放っておいてくれるという保障はどこにもないのだが。
「そうか。じゃあ、お前もつらいな」
「何がだ?俺じゃないと言ったろう」
「分かってるよ」
にやにや笑う一倉に、室井は嫌な予感がする。
「して、もらえないだろう」
「・・・・・・何を」
「口で」
室井は絶句して一倉を見上げた。
一瞬の動揺は、すぐに呆れに変わる。
「お前という奴は・・・・・・」
「なんだよ。してもらってないのか?普段」
「うるさい。お前に関係あるか」
「関係はないが・・・。気になるだろう」
「何が!」
「室井の性生活」
呆れを通り越して怒りになる。
「セクハラで訴えるぞ!」
「そう怒るなよ。なんなら、俺の性生活も教えてやるから」
「いるか!んなもん!」
「参考になるぞ?きっと」
「必要ない!」
「恋人を飽きさせないためには、たまには変わったことも必要だぞ?」
こいつは同じ言語は使っているが、きっと意味が違うんだ。
だから、会話が成り立たないんだ。
室井は自分にそう言い聞かせて、一倉と会話することを諦めた。
END
(2004.3.5)
セクハラ一倉さん。他にコメントもございません…。
口内炎の続きだから辛うじて室青というお話。申し訳ありません(苦笑)
自分で書いててなんですけど、「変わったこと」って何してるんでしょうね?一倉さん…。
私が一倉さんを書くと9割セクハラしてます。
どんな認識なんだろうと、自分でも思います。
好きなんですけどね、一倉さん。だから、書くのも好きです。
けど、セクハラ(笑)
以前、口内炎用の塗り薬を買って塗ってみたのですが、上手く塗れませんでした…。
なにかコツでもあったのかなぁ〜??