「ん?・・・て、フライパンに入れてから聞くんじゃない」
「あは、まずかったです?」
「野菜を全部一緒にいれちゃったのか・・・」
「青島、この鍋どうしたんだ?」
「え?ああ、昆布煮るんでしょ?」
「煮るというか、出汁を取るんだが・・・」
「そのためのお湯です」
「・・・昆布は水から煮るんだ、青島」
「うっ」
「・・・・・・・・・」
「ひえっ」
「・・・・・・・・・・・・」
「うっわ」
「・・・・・・青島」
「う、はい」
「捌き終わるまで向こうに行ってろ」
「室井さんが細かすぎるんですよ」
一緒に作った料理を食べ終えて仲良く後片付けをしながら青島がぼやく。
一緒にと言っても、青島の場合は手伝ったのか邪魔をしたのか微妙なところだが。
「君が大雑把過ぎるんだ」
青島が洗った皿を拭きながら、室井が眉間に皺を寄せる。
「大体なんでそんなに料理上手いんですか」
「昔から好きなんだ。何か文句でもあるのか」
「まさか。ありがたいですよ」
文句があるのかと聞かれればあるわけがない。
不満だというのではなく、青島が室井に作ってやれないことを気にしているのだ。
―性格は恐ろしく不器用なのになぁ。
などと思いながら皿を洗っていた青島は、ふと思いついた。
横に立つ室井を振り返って笑う。
「あれですよね」
「ん?」
「室井さんが細かくて俺が大雑把だから丁度良いんですよね」
突然嬉しそうに言われて、室井は目を丸くした。
「プラマイゼロ、相性がいいってことっすよ」
END
(2004.5.8)
今まで書いた中で、この青島君が一番頭が悪そうです。
頭が悪そうな話が書きたかったわけではなくて、
「青島君たら、不器用なんだからv」という話を書きたかったのですが・・・。
ええと、私の頭が悪そうですね(汗)
そして、かなり題名に困ってます。
ピッタリという意味で「でことぼこ」・・・苦しい。