コンビニにて。












室井は目を丸くする。

買い物かごに500mlのコーラのペットボトルを大量に放り込む青島を見て。

青島がコーラを飲む姿を見たことがないわけではないが、5本も6本も買い込むほど好きだった覚え

は無い。

「おい、青島」

「はい?」

7本目のペットボトルをかごに入れた青島が、怪訝そうな室井を見て首を傾げる。

「そんなにコーラを買ってどうするんだ?」

「どうするって・・・、いずれ飲むんでしょうね」

置いとけばそのうち飲みますよ、全部。

などと人事のように言う青島。

室井はますます不思議に思う。

「そんなに好きなわけではないのだろう?だったら、飲みたくなったら買えばいいじゃないか」

尤もな室井の言い分に青島が「えへ」と取り繕うような笑顔を見せる。

「目当てはコーラじゃなくて、こっちだったりして」

「ん?」

青島が指したのは、コーラのキャップにくっ付いているオマケの袋。

室井は呆れた顔で青島を見た。

「子供でもあるまいし・・・」

そう零すと、青島がちょっと膨れる。

「あ、酷い。結構良く出来てるんですよ、このオマケ」

青島がペットボトルを持ち上げて、オマケの袋を見せてくる。

どうやら、アニメのキャラクターのフィギュアらしい。

何種類もあるらしく、室井は苦笑した。

「もしかして、全部集めるつもりか」

「まぁ、集められるだけ。こういうのって、何かつい集めたくなっちゃうんですよねー」

「まんまと、販売元の策略に嵌っているわけだな」

「むぅ。意地悪な言い方しますね」

膨れっ面をする青島に、室井はつい吹き出した。

「室井さぁん」

「ふふ、悪かった」

室井は笑いながら、もう何本かペットボトルを掴んだ。

青島が目を丸くする。

「室井さん?」

「まあ、時間掛けて、二人で飲もうな」

なんだかんだ言って、青島に甘い室井。

自覚はしているが治す気はない室井は、滅多に飲まないコーラをこの日から暫く飲み続けることに

なる。
























END
(2004.4.30)


甘やかしすぎです、室井さん(笑)

ジュースについてるオマケって集めたくなりません?
私はいつも適当に集めてます。
つい最近までコーラのオマケはルパンのフィギュアでした。
この話のイメージもそれです。
私が一番はまったのは、レゴブロックのときでした。
映画シリーズで兄と二人で集めたんですけど、
何故か当たるのは助監督ばっかりで俳優が一人もいないという・・・(笑)

何だか、内容と関係ない後書きになってしまいましたね(苦笑)