Likely Story












「室井さん」

「どうした?青島」

「別れてください」

「!・・・・・・そ、うか。実は俺も話そうと思ってたんだ」

「っ!・・・そうですか」

「君を嫌いになったわけじゃない」

「俺もです。室井さんのことは今でも好きです」

「青島・・・」

「ただ、俺、すみれさんと結婚しようと思ってるんです」

「・・・そうか。彼女なら素晴らしい女性だ。きっと幸せになれる」

「ありがとうございます。・・・室井さんは?」

「すまない。実は、一倉と・・・」

「!そ、そうですか。一倉さん・・・。仲、良かったですもんね」

「すまない」

「嫌だな、謝らないでください。・・・お互い様です」

「そうか・・・、そうだな」

「室井さん」

「ん?」

「本当に、大好きでした」

「・・・俺もだ」

「一緒にいられて、楽しかった」

「青島」

「今までありがとうございました」

「・・・こちらこそ、どうもありがとう」

 



「・・・・・・」

「・・・・・・」





「はぁ・・・。つまんないっすねぇ」

「全くだな」

「それにしても一倉さんって」

「くっ。他に浮かばなかったんだ。仕方ないだろう」

「はは。でも、まさか、室井さんまで嘘を考えているとは思いませんでした」

「君が絶対何か言ってくると思ったんでな。対抗してやろうとは思ってた」

「ちぇっ。少しは騙されてくれるかと思ったのに」

「君こそ、引っかからなかったな」

「室井さんの嘘を見破るのは簡単ですから」

「・・・悪かったな」

「悪くないっす。全然」

「・・・・・・青島」

「はい?」

「最後の方も嘘だなんて言わないだろうな」

「!」

「・・・・・・」

「嘘ですよ」

「!」

「だって、過去形じゃない。現在進行形ですもん」





暇なカップルのエイプリールフール。

























END
(2004.4.1)


暇なのは、私です(笑)
またコメントし辛い話を書いてしまいました。
今回はどなたも騙されてはくださいませんでしたよね、きっと。
一人でも騙されてくださったら、嬉しいです(だから、人が悪いって・・・)

題名は「嘘のような話」。
微妙に題名と内容があってませんね。
だって、本当に嘘なんだもん(笑)